5度目の「クリエイターEXPO」を終えてみて
皆さん、こんにちは!
【ひろガリ工房】のイラスト担当 がりぼん デス。
我々ひろガリ工房は、先日(2023年6月28日~6月30日)東京ビッグサイトで開催されていた「第12回クリエイターEXPO」に出展しておりました。
5回もクリエポに出展し続けていたのか!?という思いもありつつ、ここでいったん【ひろガリ工房】をじっくりと見つめ直してみようという気持ちにもなったり…。
なにより驚いたのは、この【ひろガリ工房】のクリエポ記事を読んで「参考にさせていただきました!」と声をかけてもらえた事です。
お一人は今回のクリエポに出展されていた方で、もうお一人は来年出る予定にしているという方。
我々の記事で参考になる部分など、あったのかな?
と少々心配な気持ちにもなりましたが、声をかけてもらえるという事はやっぱり嬉しいです。
なので今年も、自分自身を振り返り、また一歩進み出すためにも、クリエイターEXPOに参加した記録を残しておこうと思います。
前回と今回の違いは?
今回のクリエイターEXPOで、今までと大きな違いを感じたのは…
そう!「照明」です。
え?
照明??
と思うかも知れませんが、ものすごく大きな変化でした。
今年の照明がどんな感じだったかというと、こんな感じです↓
出展者名の左右を彩るパネルも、反射することなく、ハッキリと文字が見えてくれてとても有難かったです。
ちなみに昨年までの照明はこんな感じです↓
うむむ…。
一生懸命にPRしている「イラストマップ」と「アニメーション」が全く見えず、この部分を克服するのが一番の課題であると思っていた場所でした。
しかしながら今年は、照明の配置が変わった事によって、長年の悩みが一気に解消されて本当に嬉しかったです。
何よりも、我々が得意としているイラストマップを求めて足を止められる方もわりと多かったような印象で、心の中ではガッツポーズをしていました。
一方、アニメーションに関してはというと…。
アニメーションを制作するというよりも、アニメーションを作っている企業の方が制作するアニメーションに合うタッチの人を探しているという印象でしたね。
まぁ、この辺は、我々【ひろガリ工房】の今後の課題にしていきたいと思っております。
得意分野の重要性
我々【ひろガリ工房】の得意ジャンルというと、タペストリーの文字でも一番最初に書いてある「歴史」であります。
もちろん、歴史に限らず和風ポップなイラストなどを得意としているのですが…。
この「歴史」と「和風」というジャンル、実は似て非なるものなのだと考えています。
和風はあくまで“風”ですが、歴史は史実から大きく外れることが出来ません。
もちろん、歴史の専門家ではないので、歴史の全てを完璧に網羅しているなんてことではありません。
毎度毎度、難しいと感じながらも必死で調べたり考えたりしながら歴史物のイラストやデザインを行っていることも多いです。
それでも、そうやって勉強しながら取り組んでいることが楽しいと思えている自分がいるので、やっぱり歴史が得意ジャンルなんだと思っています。
なので我々【ひろガリ工房】は、今年もタペストリーからパンフレット、出展者の紹介サイトに至るまで、歴史を全面に押し出したPRをしていました。
そしたらナント!?
予め、出展者の紹介サイトで歴史に特化した人を探してから【ひろガリ工房】のブースを訪ねてこられたお客様がいらっしゃいました。
こういったパターンはずいぶんと珍しいそうですが、過去5回出展している中で、2年前にも同じようなことがあり、その時はもうその場でお仕事をいただく事が出来たので、もしかしたら決して珍しい事でもないような気がします。
正直言うと、歴史を全面に打ち出すことによって、かなりの勢いでお客様を選んでしまう事になり、ほとんどの来場者には振り向いてもらうチャンスは少なくなります。
それに、訪ねてきてくださった方が、実際にお仕事を発注してくださるかどうかは正直わかりません。
けどやっぱり、自分の得意分野をハッキリとさせたほうが、クリエイターを探しているお客さんにとっても分かりやすいのかな?と、感じました。
その他の「観光」や「イラストマップ」に関しても、足を止められる方が多かったような気がします。
世の中の動きが活発になり、町おこしやイベントなどを考えている自治体や企業が増えてきているのかも知れません。
「教材」というPRに関してはと言うと…。
他にも教材を中心に活躍されているクリエイターさんはたくさんいらっしゃいますので、その分野ではハッキリ言って目立てません。
あくまで歴史物を扱う教材といった感じで捉えられているようでした。
まぁ、それならそれでかまいません!
もはや、歴史あっての【ひろガリ工房】です。
「歴史物」どんとこい (`・д・´)デス!!
配った冊子の部数
これはもう、ズバリ400部。
今回新たに準備したのが300部で、去年の残り約100部を持って来たのですが、全てキレイさっぱり配り終える事ができました!
いやぁ~、もう本当にありがとうございます!!!!!
けど、これ…。
初日の朝から全力&全開で配っての結果です。
途中で意識が飛びそうになる時もありながら必死で配った数です。
それくらいに通り行く来場者の方が、差し出したパンフレットを受け取ってくれない印象でした。
ただでさえお客様を選んでしまうテイストの【ひろガリ工房】です。
冗談抜きでずっと全力です。
他のクリエイターさん達に比べても、自分のブースに足を止めてもらえることが少なかったぶん、配ることに集中できた結果なのかな?と、思います。
目先の仕事を超えて行け!
「目先の仕事を超えて行け!」
この言葉だけを聞くと、なんだかカッコ良い人のようにも感じますが…。
クリエポの会期中に限らず、自分の仕事に迷った時、心が折れそうになった時、初心に帰る時など、自分自身に言い聞かせている【ひろガリ工房】の理念のようなものです。
いや、半分くらいは負け惜しみの気持ちも入っているかも知れません。
高いお金を払ってクリエイターEXPOに出展したからには、お仕事の依頼というハッキリとした結果が欲しいのは当然です。
しかしながら、そうそう簡単に思ったようには結果が出てくれないのも現実です。
3日間の会期中に、期待したような手応えが得られず、心が折れそうになる瞬間が幾度となく訪れます。
そんな時に、自分に言い聞かせる言葉が「目先の仕事を超えて行け!」です。
【ひろガリ工房】のテイストは、好き嫌いの差がハッキリと大きく分かれるようでして、断る人は手のひらを顔の前面に差し出して拒絶されることもあります。
一方で、時折ブースの前で もじもじしている来場者さんがいたりします。
パンフレットを差し出しても、もらってくれるまでに時間がかかる。
なぜなら、そういった来場者さんというのは、気にはなるけど仕事を発注する立場ではないから。
けど、「そういった方こそ大事にしよう!」と、5回目の出展にして、ようやく自然に思えるようになってきました。
だって、ファンは一人でも多くいたほうが絶対に良い。
今すぐに結果が得られなくても、ハッキリとした手応えが感じられなくても、そういった小さな積み重ねこそが、いつかきっと大きくなって返って来る。
なにより、疲労困憊の会期中に、自分の絵を見て笑っている人が目の前にいる。
これほど勇気をもらえる事はありません。
「いい表情ですね」
「可愛くない(笑)」
「時代が来る!」
など、今思い出しても胸が熱くなるこの上ない誉め言葉です。
もちろん好みは人それぞれなので、【ひろガリ工房】の絵を見ても何も感じていない人もたくさんいます。
むしろ、そういった方の方が圧倒的に多いでしょう。
しかしあの時、疲れ切った自分に対して、温かい言葉をかけてくださった方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
その言葉があるから、今がある。
これから先も、悩んだり迷ったりした時には、有難い言葉をかけてくださった方の事を思い出して「目の前の利益のみを追うのではなく、その先のお客さまを喜ばせたい」=「目先の仕事を超えて行け!」と自分に言い聞かせていきたいと思います。
反省&これから
毎年毎年、何度経験しても、いくつもの反省点が出て来るクリエイターEXPOなのですが…。
今年の反省点はというと…。
う~ん…。
考えても出てこないんです。
だからと言って「完璧だった!!」とか「手応えバツグン!」というわけでは決してありません。
うまく言葉で言い表すのが難しいのですが、今の【ひろガリ工房】が持てる全て、できる事の全力を出し切ったという感覚でしょうか?
クリエイターEXPOに対するパフォーマンスとしては、今現在の自分達ができる事はもう十分にやり切ったのかな?と考えています。
だからもうこれで終わり、というわけではなく、むしろここからが本当のスタートなのかな?という気持ちです。
5回連続でクリエポに出展して、5回目にして初めて今までにない気持ちを味わっています。
なので今後はというと、クリエポの参加は一旦ここでお休みにしてみようと考えています。
今までは外に向かっていたエネルギー、外から受けていた刺激を、これからは自分自身に向けてみよう!もっともっと【ひろガリ工房】を深めていこう!!
自分達にできる事を追求して、そして、一歩でも半歩でも、今の【ひろガリ工房】を前に進めていこうと考えています。
そしてまた、いつの日かクリエイターEXPOに参加した時には、その時に持てる全てを出し切れるようになっていたいと思います。
最後に
もしかすると、今回の記事も今後クリエポに参加するために参考に読んでくれた方がいらっしゃったりするのでしょうか?
この記事が果たして参考になるのかどうかはわかりませんが、クリエポへの出展をするしないに関わらず、どんな時も最後は自分を信じて欲しいと思います。
我々【ひろガリ工房】も、悩みながらもがきながらも、自分達を信じてこれからも進んで行きたいと思います。
【ひろガリ工房】のブースに足を運んでくださった方、イラストやデザインに興味を持てくださった方、そして優しくしてくださったクリエイターの皆さま。
本当に本当に、ありがとうございました!